全日本プロレス　小島聡選手
高：今週のラジオ格闘技向上委員会は、
　　全日本プロレスの事務所にお邪魔しております。
　　そして、僕の隣にはなんと、４冠王者であります
　　小島聡選手にお越しいただいております。
　　小島選手、よろしくお願いします！
小：よろしくお願いします。
高：史上初めてですよね。IWGPヘビー、３冠ヘビーを
　　同時に持っているチャンピオン。
小：ありがとう御座います。
高：今の率直な気持ちをお聞かせいただいてよろしいでしょうか？
小：そうですね。正直プレッシャーの方が大きいんですけど、
　　ベルトを取ってから一ヶ月経ちまして、責任感とかを持って、
　　これからも頑張って行きたいと思っています。
高：負けても負けても諦めずに、やっとの思いで勝ち取った３冠ベルト。
　　そして新日時代には巻いたことが無かった
　　IWGPヘビーのベルトなんですけど、そういう意味では
　　この４本のベルトには特別な思いとかあるんじゃないでしょうか？
小：そうですね。４本のベルトというよりは、全日本プロレスにきて
　　３年がたちましてそういう中で、３冠ヘビーのベルトというのに
　　すごく思い入れがありましたので。IWGPの方は運がよかったというか
　　ちょっと唐突な部分でダブルタイトルマッチが組まれましたので、
　　まだ実感がわいて無いのが正直な気持ちですね。
高：そして、４冠王者になって今までと変わったことはありますか？
小：自分自身よりも周囲の見方というか、声を掛けられたりとかサインを求められたりとか
　　前よりもそういう部分では、周りの人たちの見る目って言うのは変わったと思います。
高：今日も実は僕たった今まで、全日本プロレスの試合を見させて頂いていたのですが、
　　やっぱり小島選手が出てきた時はひときわ大きな声援でした。
小：ありがとう御座います！やっぱり嬉しいし、力になります。
高：今度はチャンピオンとして戦ってみたい相手、選手はいますか？
小：そうですね。やっぱり全日本プロレスの中で防衛戦やって行きたいなと思っていますので
　　昨日やりましたが、佐々木健介さん。それから武藤さんもそうだし、川田さんともう一度やりたいっていうのもありますし
　　全日本プロレスの中を活性化していきたいという希望はあります。
高：なるほど。まずは全日本プロレスの中の自分とライバルである選手をばしばし倒して行きたいと。
　　そして、今４冠王者の小島選手なんですが、野望とか理想のチャンピオン像とかありますか？
小：やはり、試合内容ですね。内容がお客さんに喜んでもらえて感動してもらえて、そういう中で防衛していくっていうのを目標にやって行きたいと思います。
高：はい。そして続いては、次のビッグマッチといえばもちろん、チャンピオンカーニバルもあったんですけれど、
　　５月１４日、新日本プロレスのリングでIWGP、新日本プロレスのチャンピオンとして、天山選手の挑戦を受けます。
　　これに関して今のお気持ちを。
小：天山は天山で両国大会でトーナメントを勝ち上がってこうして挑戦してくるということで、
　　そういう意味では、もう一回天山と熱い試合がしたいなって言うのはありますけども
　　そんなに次勝てると思うなよっていうのはありますよね。
高：それは天山選手に？
小：そうですね。この間負けて凄い悔しい気持ちは分かるんですけど、次やったら勝てるってほど甘くないぞと。
高：なるほど。前回の試合では意地の張り合いで、自分の方が意地っ張りだったから勝ったと試合後言ってらっしゃったのですが
　　今回の試合は肉体的にもそうですが、気持ちの部分の勝負っていうのが大きいんですかね？
小：そうですね。でも気持ちの部分に関しては自分自身天山戦があって、親日の中村戦があったりとか
　　沢山のターニングポイントとなる試合を経験してきましたので、その中で気持ちの部分では物凄く今充実していますので
　　その辺は自分の方が有利だと断言できます。　　
高：今お話にあった中邑選手の試合も、６０分戦い抜きました。
　　そして天山選手と試合をしたときも５９分４５秒。
　　両方とも凄く長い試合だったんですけど、なかなか無いじゃないですか。
小：ないですね。自分自身もプロレスラー生活１５年目にはいるんですけど、
　　それだけ長い試合は初めてでしたね。
高：やはり、普段の試合とはなにか違う部分とかがあったりするんですか？
小：そうですね、やはりベルト掛かってるとか団体の威信を掛けているとかになると
　　お客さんの気持ちも変わってきますし、そこでやっている選手というのも責任が違ってきますので
　　そういう中でやっぱり厳しい戦いにはなってきますよね。
高：その結果がその勝負になるという事ですよね。
　　そして、じゃあ次にこういう試合をしてこういう勝ち方をしたい、
　　という理想的な思い描いているものはありますか？
小：そうですね。理想の勝ち方が出来ればいいんですけど、
　　なかなか対戦相手も強い相手なので、上手くいくか分からないんですけども
　　やはり最後はこの右腕のラリアットを思い切りぶち込んで、
　　３つ、スリーカウントを獲りたいですね。
高：最後は豪腕で沈めるということですね。ちょっと、
　　今と同じような質問になってしまうのですが試合ではここを見て欲しい、
　　小島選手ならではのPRをお願いしたいと思うのですが。
小：自分自身の意地とか、試合にかける気持ちって言うのを
　　やっぱり見てもらいたいなと思います。
高：はい。ではチャンピオンとして試合に対する意気込みなどを、
　　聞いているファンやリスナーの方にお願いします。
小：次の試合天山戦が決まっているのですが、小島聡らしく自分の力を全部
　　精一杯出して勝利できるように、頑張りますのでよろしくお願いします。
高：ありがとう御座います。最後まで自分を絶対貫くということですよね。
　　さて、続いては小島選手のパーソナルな魅力に迫って生きたいと思うのですが
　　小島選手の小さいころからの夢、というのはなんだったんでしょうか？
小：プロレスラーになりたいという夢は、小学校６年生の時から持ってまして。中学のときも高校のときもプロレスが好きで、
　　プロレスラーになりたいという夢はずっと持っていました。
高：プロレスラーになる前に、１回違うご職業を経験していらっしゃいますよね。そのときに改めて「プロレスラーになろう！」と
　　小島選手を突き動かしたものはなんだったんですか？
小：そうですね。失恋ですね。当時付き合っていた女性に振られてしまいまして、
　　サラリーマンをやりながらショックな気持ちを引きずり、１，２ヶ月経ってしまいまして、このままじゃいけない！と。
　　自分自身を何とか変えなきゃいけない、ということで、アニマル浜口さんのトレーニングジムに通いだしたのが
　　最初のきっかけだったんですね。
高：失恋が力に変わって。逆に言えばその失恋が無かったら…。
小：多分まだ仕事してましたね。
高：今の４冠王者はない、と。
小：はい、きっとガス会社で仕事してました（笑）
高：（笑）じゃあ、プロレスラーになって一番嬉しかったこと、辛かったことを教えてもらってもいいですか？
小：そうですね。一番嬉しいっていうのはやっぱり先日の３冠ヘビー王者になったときとか
　　プロレスラーとしての努力が報われたときっていうのは非常に嬉しいですね。
高：逆に、これは辛い！っていうのは？
小：辛かったことは一杯ありすぎて分からないんですけど、入門したときは厳しい練習があったりとか上下関係が厳しかったりとか
　　試合の中でも自分が思い描いているような試合が出来なかったり、その中でいっぱい落ち込むことって言うのは凄くありましたね。
高：例えばそうやって落ち込んで辛い時、新たな挑戦をしようとするときっていうのは、何を思って自分を奮い立たせたり頑張ろうと。
小：やっぱり、応援してくれるファンの人が喜んでくれる姿を思い描くというかですね。
　　自分にとってファンの方っていうのは本当に凄く力を持っている部分がありますので、自分自身も小さい時からプロレスが大好きで
　　ずっと見てきた立場だったので、そういう意味ではファンの人のありがたさっていうのは凄くよくわかっているので
　　そういう人たちに喜んでもらいたいなっていうのを思って頑張っています。
高：ちょっと今、聞いているファンや目の前にいる僕にはたまらないお言葉を頂いたんですけど
　　日々、そういう大変な試合をなさっている小島選手なのですが、休みの日とかは何をなさっているんでしょうか？
小：僕基本的に外に出るのが好きではないので、結構ボーっとしてたりビデオ見てたり携帯いじってたりですね。
　　もともとインドアな方なので、あまり活発ではないんですよね。
高：あ、プロレスラーの方のイメージとしては、アクティブに色々なことをするのかな、とか。
小：そうですね。自分はあまり動くのが好きではないので（笑）プロレスラーですけどプロレス以外のときに動くのは得意でないので
　　寝てる方が、横になってお菓子食べたりですね、犬と戯れてたりそういう時間が好きなので。
高：そうですか。ちょっと意外な一面を（笑）見せていただきましたね。
　　では、実際に夢を叶えてプロレスラーになられた小島選手ですが、夢や目標をかなえるために一番大切なことは何だと思いますか？
小：そうですね。一番大切なことはずっと思い続ける事じゃないかと思いますね。
　　途中でダメなんじゃないかな、とか諦めかけたりとかそういうことがなくずっと
　　自分はこうゆうことをやりたい、と思い続けること。そういう継続っていう部分が一番大事なんじゃないかと思います。
高：好きな言葉、座右の銘にしている言葉はありますか？
小：そうですね…。笑顔とかですね。なるべく笑顔でいつでもいられるように。
　　試合のときは出来ないんですけどね（笑）試合のときはなるべく笑顔で。
　　笑顔ってみんなを幸せにしてくれるというか、そういう部分で、常にみんなと仲良く出来たらいいなと思います。
高：その言葉を聞いて、小島選手を応援しているファンの方々の気持ちがすごく分かりました。
小：ありがとう御座います。
高：そして最後になってしまうんですけども、今夢を追っている人にメッセージをいただけたら…。
小：はい。そうですね、やはり夢って言うだけあってすぐ叶えられない部分って多いと思うんですよね。
　　それだけに、それを持ち続けるって言うのは凄く大変なことだと思うんですけど、だからこそこういう時代だからこそ夢を
　　諦めずに持っていてもらいたいなと思いますし、それで夢を叶えられる場合もありますし、
　　もしかしたら夢がかなわない場合もありますけど、叶わなくてもそれに向かって挑戦したこととかはなくなりませんので、
　　夢に向かっていたことって言うのはずっと、永遠に残ると思うんですよね。
　　そういうものを大切にしてもらいたいと思います。
高：ありがとう御座います。それでは、最後にもうひとつお願いしたいんですけども
　　小島選手のお好きな曲だったり練習中に聴いてる曲とか、リクエストを一曲お願いしたいのですけれど。
小：あ、そうですか？最近あまり聞かないんですけど、ミスチルの曲だったらなんでも好きなんですよ。
高：その中でも、一番は？
小：「sign」とかですね。
高：それでは、このコーナーの最後で掛けさせていただきますので。
　　本日は色々お話を聞かせていただきありがとう御座いました！
　　全日本プロレス、ただ今４冠王者の小島聡選手でした！ありがとう御座いました！
小：ありがとう御座いました！