新日本プロレス 天山広吉選手
高:さあ、今週のラジオ格闘技向上委員会は、新日本プロレスの試合会場に
  来ております。そしてなんと!横には新日本プロレス天山広吉選手に
  お越しいただいております!天山選手、よろしくお願いします!
天:はい、よろしくお願いします。
高:さあ、まずは3月26日に行われましたIWGPヘビー級王者次期挑戦者
  決定トーナメント、優勝おめでとう御座いました!
天:ありがとう御座います。
高:一回戦の中西選手、決勝の蝶野選手一日に二試合、
  しかも二人とも強敵でしたよね。
天:そうですね、自分にとってはどちらも負けられないっていうか、
  自分のIWGPを奪られてもう一度取り戻すためには中西、蝶野と二人とも
  倒していかなきゃいけないと思って、無我夢中で頑張りました。
高:決勝戦では流血もありました。そういう部分で体力的にはきつい部分も…?
天:そうですね、初戦の中西戦でもちょっとダメージがあったんですけど、
  やっぱり蝶野戦は途中で流血にりスタミナの方も心配だったんですが、
  でも絶対負けてたまるか!って気持ちを燃え立たせてやりました。
  どんなことがあっても負けられないって気持ちでやってました。
高:今お話にあった、体力的肉体的にもそうですが、
  精神的にも後が無いというようなプレッシャーも?
天:そうですね、もうここで負けるわけには行かないっていうのは
  本当に言い聞かせながらやってるんで。
  もう崖っぷちに立ってるみたいな状態なんでね。
高:それにしても、両国では凄い天山コールでした。
  もうお客さんはずっと天山選手応援してましたよね!
天:試合中もお客さんの声はずっと聞こえるし、常にみんなが応援してくれる
  って言うのはすごく嬉しいし、それは本当に力になりましたね。
高:さあ、次はですね、この後ニュージャパンカップも控えていますけれど、
  5月14日東京ドームで全日本プロレスの小島選手との
  IWGPヘビー級タイトルマッチがありますよね。
  前回ベルトを取られた相手、そして新日本プロレスのベルトを取り返すと
  言う意味でもいろんなものを含んだ一戦になると思うんですけれど。
天:はい。自分が獲られたベルトなんで、絶対に自分の腰にね。新日本プロレスの中でも自分しかいないと思っているし
  自分がとにかく取り返さなきゃいけないという使命感で、絶対に勝ってみせます。

高:はい。では試合で、俺のここを見てくれ!というような天山選手ならはのPRがあったら教えて欲しいんですけれども。
天:もうとにかく相手を倒すって事しか考えないですけど、試合でどんなハプニングがあるか分からないし
  とにかく最後まで諦めない自分の姿を見て欲しいと思います。
高:タイトルマッチに向けて改めて、今聞いてくれているリスナーに決意とかメッセージをお願いします。
天:5月14日東京ドーム、もう近いですけど、自分は本当にこの一戦で自分のレスラー人生全てをもう一度小島にぶつけて、
  絶対IWGPのベルトは自分のものに、取り戻して見せますんで、どうぞよろしくお願いします!
高:僕も期待してますんで!絶対獲ってください!
天:ありがとうございます。
高:はい。次は天山選手のパーソナルな部分に迫っていこうと思うのですが、天山選手の小さいころの夢っていうのは何だったんでしょうか?
天:そうですね…小さいときは結構野球とかやってたんですけど、小学校3、4年くらいからプロレスを見るようになって、
  そっからプロレスラーになりたいなっていう感じですね。
高:じゃあ見始めたときから、自分の気持ちの中ではプロレスーラーを目指したい、と。
天:そうですね、漠然とした夢だったんですけど、ホントプロレスラーになりたいって気持ちが小さいときから芽生えていて、
  絶対プロレスラーになってやる!って気持ちで。
高:ではプロレスラーになって、辛かった事を教えていただいてもよろしいでしょうか?
天:色んなことがありましたけど、やっぱり入門してから最初のころって言うのは一番つらかったですね。
  やっぱり練習が新日本プロレスっていうのはハードで有名だったので、自分が入ったころには馳さんとか佐々木さんとか長州さんとか
  凄い厳しい時代だったんですけど、練習中夏なんかはもう道場を締めきって窓も開けないで、温度計を見たら42、3度とかの状態で
  一日に誰か倒れるとか、自分も救急車で運ばれそうになったりとにかくその中で残った者だけがリングに上がれるって感じだったので。
  その時は地獄のような毎日でしたけどね。
高:それを、ご自分に負けないで乗り越えてきたからこそ、今の天山選手があるって事ですよね。
天:そうなんですかね。もう本当に、あのときの辛さがあったからこそ今までやってこれたのかなっていうのはありますね。
高:じゃあ、逆に嬉しかったことっていうのは?
天:やっぱり、ベルトを取ったときとか、大きな試合で勝った時は。やっぱりG1で初めて優勝したときなんか「やっと取れた!」って感じで
  10回目くらいでやっと取れて、それはもう忘れないなって。
高:辛いときや、また次のことに挑戦しようって時に、自分の中で何を奮い立たせて頑張ろうって思うんですか?
天:そうですね、自分もこの世界に入って15年ですけど、ただリングに上がって試合するだけじゃなくて、自分の生き様っていうかね、
  このリングで命を掛けてやってるというのを常に、いつ壊れてもおかしくないって時も、自分で鍛錬して訓練して自分に自信をつけて
  自分の中に自信が無かったらリングに立てないと思うんですが、本当に常に前向きに上を見るように考えてやってきたんですけどね。
高:では、今の天山選手が目指す、理想のプロレスラー像とかチャンピオン像はありますか?
天:そりゃ、強くてかっこよくて誰からも好かれる、そんなタイプになりたいですね(笑)
  リング上で、どんな選手とも戦うことが出来るような強い選手になりたいっていうのはありますね。
高:なるほど。実際子供のころからプロレスラーになりたいと思っていたという天山選手なんですけれど
  夢をかなえるために、一番大切なことってなんですか?
天:んー難しいですけど、やっぱり自分を信じることが一番大事かなっていうか、途中で逃げだしたりとかもういいやってなるとき
  もあると思うんですが、そういうときに最後まで諦めない根性とかガッツを自分で持つしかないと思うんですけども。
  とにかく信じていけばおのずといいことがあると思うし。そういうことですかね。
高:何か座右の銘にしていたり、好きな言葉ってありますか?
天:まあ、一生懸命って言うのが。何事にも一生懸命、遊びでも仕事でもどんなことでもそれに没頭出来る、熱くなれる
  一生懸命さって言うのは大事だと思うんですけどね。
高:はい。天山選手から直接お聞きすると、こちらも背筋が伸びる思いです。
  それでは、今ラジオを聴いてくれている夢を持っている人へ天山選手から一言、お願いします。
天:夢というのはそれぞれ色々あると思うんですが、その夢に向かって突っ走って欲しいし、諦めないで頑張ってもらいたいですね。
  夢を達成したときには本当に達成感がありますから。
高:ありがとう御座います。それでは最後に天山選手のお好きな曲などリクエスト曲を頂けたら嬉しいのですが。
天:はい、ベタだとは思うんですけど、ロッキー4のサントラの部分で、ロッキーが奥さんともめちゃって外に出て車で飛ばすときに
  色んな回想シーンが出てて…。よく、ロッキーのテーマで練習したりするんですけど、その部分の曲がいいなあと。
高:やっぱりそういうので自分のテンション上がるってことですよね。それでは、今日は試合前の貴重な時間にありがとう御座いました!
天:ありがとう御座いました。