PANCRASE 近藤有己選手
P's LAB にて
高:今週のラジオ格闘技向上委員会は、なんとパンクラスの道場にて近藤有己選手に
  インタビューをさせて頂きたいと思います近藤選手、よろしくお願いします!
近:初めまして。
高:初めまして。かなり緊張しますが、よろしくお願いします。
近:よろしくお願いします。
高:さて、近藤選手といえば4月23日、プライドミドル級グランプリ、イゴール・ボブチャンチン選手との
  対戦が決まりましたね。今の率直な気持ちをお聞かせください。
近:やっぱりボブチャンチンはプライドで実績を作ってきた選手なので、嬉しいし遣り甲斐を感じています。
高:なるほど。イゴール・ボブチャンチン選手のイメージはなにかありますか?
近:そうですね、やっぱりロシアフックがイメージにありますね。あと出てきたときにあまり名前の無い選手だったのですが
  どんどん名前のある選手と戦って勝っていたんですよね。
高:じゃあ今回のボブチャンチン戦は、近藤選手としても望むところだという感じですか?
近:そうですね。階級を下げてまたグレードアップしたという感じがあって、スピードもすごい上がってるんで。
  前回やっぱり高橋さんが衝撃的なやられ方をしたので、そういうのもあって凄いまさに「望むところ」というか。
高:高橋さんが負けたのもそうですし、最近日本人の選手があまり勝てていないという現状もありますよね。
  その辺で、今回は近藤選手が仲間のリベンジもそうですし
  「パンクラスを背負う」「日本人を背負う」という気持ちもあったりしますか?
近:ありますね。やっぱり外人選手のほうが強いと思いますね、現実的に。でもそこに挑戦したいです。
  そんなことは無いって、自分自身信じているので。ホントに優勝目指してやっていきたいですね。
高:今回、ボブチャンチン戦へ向けて、秘策とか特別にトレーニングしていることはありますか?
近:そういうのは特にないです。いつも通りといえばいつも通りですね。
高:練習もいつも通りで。この技をはじめて出すとか、この技で決めたいとか、秘策みたいのはないですか?
近:そいういうのあったらいいんですけどね。
高:(笑)いつも通りで行くと。
近:はい。
高:分かりました。例えば、ボブチャンチン選手とこういう試合をしたい、こういう勝ち方をしたいって言うのは
  ご自分の中でありますか?
近:そうですね、ロシアフックをしっかりディフェンスして、それでいて自分の打撃で倒すって言う試合にしたいですね。
高:ということは、基本的にはスタンドの殴り合い…
近:そうですね、そうなると思います。
高:なるほど。それでは、このボブチャンチン戦でここを見て欲しい!という
  近藤選手ならでは部分があったら教えていただきたいんですけども。
近:特に自分ならではというわけではないと思うんですが、やはり自分の勝つ姿を見て欲しいと思いますね。
  今回は一番勝つという結果にこだわってるんで、気合入れて戦いたいと思います。
高:狙うはもちろん…?
近:狙うは優勝ですね。
高:ですよね。ありがとうございます。
高:それでは続いて、一個人の選手としての近藤選手の魅力に
  迫ってみたいのですが。
  近藤選手の小さいころの夢、ってういうのはなんだったんでしょうか?
近:仮面ライダーになりたいって言うのはあったんですけども…
  まあ、今も若干思っているんですけど。やっぱり戦う人間になりたかったですね。
  強い人間って言うよりは、戦う人間。手足を使って戦う人間。
高:それは、強さに対する憧れではなくて、戦うことに対する憧れだったんですか?
近:そうですね。仮面ライダーもそうですし、ジャッキー・チェンとか。
  ああいう世界にあこがれましたね。
高:そして今は、パンクラスに入団し、プロレスラーになったと言うことですね。
  その佇まいと精神的強さで「不動心」と呼ばれている近藤選手なんですが、
  その強さの秘訣っていうかどんな試合でも決して物怖じしない
  強さの秘訣って何なんでしょうか?
近:あんまり深く考えない事じゃないですかね?
  怖いという気持ちをちょっと無視するというか。
高:それは、自分の中で受け入れた上で覚悟を決めているということですか?
近:まあそういう風に深く考えずに、意外といけるもんなんですよ。
  怖くても意外と何とかなるものなんで。
  まな板の上の鯉でしたっけ?本当にそんな感じですよね。
高:開き直り?
近:開き直りっすよ。
高:なるほど。今もおっしゃっていたように試合の前とか少し怖いという気持ちも
  あると思うのですが、試合前に集中したり逆にリラックスしたりするために
  特別にやってることってなにかありますか?
近:そうですね…、特に「ここから集中しよう」とか「ここからリラックスしよう」とかいうのは無いですけども、
  ヨガとか結構好きでやってるんで、意外とリラックスするときのリラックス間は深いと思いますね。
高:それは、例えばヨガの呼吸法とか?
近:そうですね。だから集中するときも結構しっかり集中していると思いますね。
高:逆にオフの日とかは、何をして過ごしていらっしゃるんでしょうか?
近:自分結構サーフィンを…そんなに上手くないんですけど。やってますね。
高:じゃあ、オフの日はちょっと車を走らせ海に、みたいな?
近:そうですね。
高:それ以外にやったりすることってあったりします?
近:冬はスキーとスノボを結構やってます。
高:じゃあもう基本的にアクティブに、休みの日でも体動かしてるって感じですね。
近:そうですね。体動かすのは結構好きかもしれないですね。
高:そしてですね、選手としても一人の人間としても、近藤有己という人間の目指すものはなんなんでしょうか?
近:んーやっぱり生涯現役をやっていきたいですね。自分の中で無駄の無い戦いというか心地よい戦い、無理の無い戦い…
  って言ったらおじいちゃんみたいですけど(笑)力みの無い戦いですね。そういうのを目指しているんですけども。
  そういうのが出来たら、生涯現役も…生涯、死ぬまで戦っていけるかなって言う思いがありますね。
高:その力みのないた戦いって言うのは、僕たち凡人からするとちょっと分かりにくい部分もあるのですが
  例えば近藤選手の中で戦いが、食事とか日常行為そういう行為と同じ部分に入ってくるということなんですかね?
近:というよりも、例えばスキーとかスノボでも最初って体ガチガチで、終わった後凄い疲れるじゃないですか?
  でも上手くなってくると、そんな疲れなくなってくるんですよね。同じ本数滑ったとしても、疲労の度合いが全然違うし
  心地よさが全然違うと思うんですよ。そういう感じですかね、格闘技も。
高:そこらへんが不動心と呼ばれる近藤選手は違いますね。きっと、聴いている格闘技ファンの方々も
  そう思うと思うのですが、違います。違うとしかいえませんが(笑)
  と、言うことでですね。今ラジオの前で色んなリスナーが聞いてくれていると思うのですが、
  近藤選手が夢や目標を叶えるために一番大事だと思うことは何ですか?
近:そうですね、まずは健康ですね(笑)
高:(笑)体が資本。
近:本当にそう思いますね。まずは体ですけども、やっぱり諦めない心ですよね。
  とにかく、諦めなければなんでも叶うと思いますね。どんなことでも、実現できると思います。
高:常日頃、近藤選手もそう思いながら戦いをしているということですよね。
近:はい。
高:それでは、夢を追っている人へ応援メッセージを頂けたら嬉しいな、と思うんですけども。
近:本当に夢を見れるって言うのは凄い財産なので。ホント諦めなければ絶対叶うんで。それは自分自身確信してるんで。
  自分自身の、その人それぞれの可能性を信じて頑張って欲しいと思います。
高:わかりました。ありがとう御座います。僕たちも近藤選手のリング上で戦う姿を見て夢を見るんで、是非プライドミドル級グランプリ目指して頑張っていただきたいと思います。
  楽しみにしています。今日はお忙しいところありがとう御座いました。
近:ありがとう御座いました。