喜望峰
〜Cape Of Good Hope〜
 朝の便で、ケープタウンへ。
 ヨハネスブルグに比べて暑さは変わらないが、湿気がある。日本の夏に近い感じだ。
 ケープタウンで目指したところは、バスコ・ダ・ガマも見た喜望峰。 Cape Of Good Hope。アフリカ大陸の最南端。
レンタカーを借りて空港からまっすぐに走り出した。この道行きはヨハネスブルグとは全く違った景色を見せてくれた。
 迫り来るとにかくでかい岩山。今まで見たこともない海の色。
驚くばかりの自然が溢れていた。自分がイメージしていたアフリカがそこにはあった。
 空港から3時間ぐらいの道のり。
景色を見ながら喜望峰へ。徐々に建物も家も人の姿もなくなってきて、聞こえてくるのは風の音だけ。空気も徐々に変化をしてきて、なんだか口数まで減ってきた。何か厳粛な感じ。
 ようやく辿り着いたアフリカドライブウェイの終点は喜望峰の見える駐車場。そこから歩いて1時間半ぐらいの処がアフリカ大陸のさきっぽだ。
 アップダウンの激しい道で、周りにあるのは背丈の低い草木、そしてむき出しの岩、いや大地。風の音と波の音以外は何も聞こえない。近づくにつれてさらにいっそう神妙な気持ちに。心なしかドキドキしてきた。
 無言で歩き続けてたどり着いた喜望峰。そこから見えるのは海、海、海。驚いたことに、そこから見えた水平線は僕に知ってる平らなものではなく、円弧を描いていた。半端じゃなく、本当に丸い!。あ〜地球はやっぱり丸かったんだと実感させられた。
 邪魔するものがなにもない、アフリカ大陸の最南端。
 それだけでも達成感と充実感と感じてしまう。

そして、ただただ心が静かである。
ここにくれば
 「願い事がかなう」のではなく、
ここに来ることが出来れば
 「何でも夢を叶える事が出来る!」
そんな思いを胸に抱き.....
何度も何度も振り返りながら喜望峰をあとにした。
テーブルマウンテン
〜驚愕の眺め〜
 この日はもう一つ、ケープタウンの象徴、テーブルマウンテンへ。海抜1087mの岩盤で出来た岩山。山の上のほうは、ナイフで横に切ったように平らになっているため、テーブルマウンテンと言われている。山の上には真っ白な雲がいつでもとどまっている。まさにテーブルの上の白いテーブルクロス。飲み込まれそうな、迫ってくる岩山。ただただ見とれるばかり。スケールの違いに、自然の神秘に圧倒されっぱなし。
 この山は、夜になると違った顔を見せてくれた。夜になると、下からライトアップされるのだ。
 青白く光る山。この世のものとは思えない、恐ろしくさえ感じる。幻想的な風景で、実は幻なのではないか?明日にはすべてなくなってしまうのではないか?と思えてしまうほど、不思議な光景。まるで生きているかのようで、襲い掛かってきそうな勢い。話しかけてきてもおかしくないとさえ思えた。
すごいの一言に尽きる・・
ただただ自然の雄大さに圧倒され、自分の小ささを感じた1日だった。