ADRA JAPAN
キリスト教育の精神を基盤とし、世界120ヵ国に支部を持つ、世界規模の団体、ADRA JAPANが今回の取材先。

アジアを中心に、アフリカ各国にも緊急支援、医療援助、経済開発などのプロジェクトを行なっている。
事業部長の橋本笙子さんに、スーダンのダルフール
地区での井戸掘りの話を伺った。50%の人が満足に水を手に入れることが出来ず、
手に入ったとしても決して綺麗な水ではない。そこで、現地の人達が少しでも安全な水を飲めるようにと井戸を掘ったのだ。
しかし、一人の女の子がこう言った。「私達に取っての安全な水は、綺麗な水というだけではない。
片道、1時間、2時間かけて汲みに行ったとしても無事に帰ってこれること」
危険であっても水を汲みに行かなければならない。必死に生きていこうとしている。
そんな彼女達のお別れの言葉は「さよなら」ではなく、「忘れないでね」だという。

これが現実。
そのうえで何が出来るのだろか?

原宿にある事務所の前には自動販売機が置かれている。飲料水の広告ではなく、世界の現状を伝える写真と文字。
そこに書かれているのは「収益の一部は寄付金に使わせていただきます」
もちろんADRA JAPANが設置したものだ。 日常の生活のなかにも、何かの役に立つことが出来る。

一本買ってきたが、いつもの120円が、意味ある120円に変わった瞬間だった。