フィリピンのネグロス島を知っているだろうか?サトウキビの島とも呼ばれている。
しかし今から19年前。砂糖の国際的価格が下落し、島内で飢餓が起こった。
島民の生活のほとんどがサトウキビの生産で賄われていたからである。
そのネグロス島に支援を行なっているのが、日本ネグロスキャンペーン委員会。
今回、事務局長の小林和夫さんに話を伺えた。

小さなNGO団体だとおっしゃっていたが、事務所は広い。
20人ぐらいのスタッフさんが働いていた。…?
実はこの団体、NGO以外にもうひとつ、(株)オルーター・トレードジャパンという、
民衆交易、いわゆるフェアトレードを行なっている企業としての顔を持っているのである。
この(株)オルーター・トレードジャパンは日本ネグロスキャンペーン委員会
の活動を基盤に、
生協や市民団体が共同出資をして立ち上げた貿易会社である。
利益の追求ではなく、ネグロス島の島民が自立して生きていくための
流通システムを確立している。
NGO団体の存続こそが、現地の人々の安定、安心につながる。
始めたからにはやめられない。
理解者の募金や寄付で運営をしていくNGOやNPOのなかでも、
自分達で資金を作り出すとゆう、新しいシステムを構築している。
これからのNGOの新しいありかたになっていくのかもしれない。
おおいに注目である。
他団体でもこのシステムをとっているところもあるが、
とにかくネグロス島の島民にとって本当に心強い存在であることは間違いない。