FOSTER PLAN
何?何?何? 
僕らは何の親善大使?
と思ってしまうぐらい盛大な出迎えをしてくれた150人以上の人達。少女2人が太鼓のリズムに合わせて、伝統的なダンスで僕らを先導してくれて、両側に、隙間なく並んでいる人々の道の真ん中を歩いていった。100メートルぐらいはあっただろうか?こんな歓迎を受けたことなどもちろんなく、どうしていいのか戸惑うばかり。うれしいやら、恥ずかしいやら、不自然な笑みになってしまった。

その後、村の人達が集まる集会所のようなところに通されて、現地の歌やダンス、演劇などを披露してくれた。僕らと一緒に、コミュニティーの子供たちも見ている。なにやら、映画に出てくる1シーンの中に登場している気分だった。

今回は、日本から遠く離れた地、スリランカにあるフォスタープランが支援をしている、カハンバナ村を訪ねた。一緒にスリランカに行ったスタッフがフォスターペアレントなのである。要するに、月々援助金を、フォスタープランを通して世界の子供に送っている人のことだ。
支援をしている子供に会うために村を訪ねたねた。名前は、ヌワン君。とてもキュウトな10歳の少年である。いわゆる里親ではなく、援助金はコミュニティーの開発支援に使われる。一方で、現地に暮らす一人の子供=フォスターチャイルドと手紙や写真、絵などを通して交流を育む事が出来るシステムだ。


 現在、スリランカの子供たちのフォスターペアレントになっている人は、11989人。
月に5〜6人の人が子供たちに会いにスリランカを訪れるという。遠く離れた地で、なかなか会うことは出来ないが、手紙や写真の交流で、沢山の喜び、楽しみ、励ましを得ることが出来るのだろう。ましてや、写真でしか知らない二人の出会いは、どんなに満たされる時間であっただろうか。ポスタープランのプロジェクトの中には、コミュニティーに住むお母さんや乳児のために、保健面、衛生面を指導するヘルスセンター設立や、農業が生活の糧になっている現地の人々のために、ダムの建設なども行っている。地域の開発=子供たちの未来も創造している。支援者側も、ただ支援をするのではなく、支援する喜びも得られ、コミュニティーの人々を含めた、関わった人々全てが幸せになれる、とても意義ある役割を果たしている。大きな団体だからこその強みでもあろう。