ノーベル平和賞を受賞したケニアのワンガリ・マータイさんが「もったいない」という言葉を世界に広めたいと
語った話は有名だが、今回の取材先は、まさにこの「もったいない」事をしていない団体だった。
WE21ジャパン=women`s empowerment 21 Japan。
リサイクルショップ(=WEショップ)でアジアの女性たちを支援していこうという団体である。
WEショップで生まれたお金を、女性のためのプロジェクトを立ち上げているNGO団体に支援金として送っている。
母子健康、農業、HIV/AIDSや子供教育など、現地の人々を育てるプログラムの影の支援者である。
 1996年にイギリスオックスファムで勉強をし、1998年に日本に同じようなシステムを取り入れ、
WEショップの第一号店、厚木店をオープンさせた。
7年間の月日を経て、神奈川県の36地域に54店舗をオープンしている。
話の中で、リサイクルには3つのR、3Rがあると伺った。Reduce=ごみの発生を抑える。Reuse=再使用する。
Recycle=再資源化して利用する。この3つのRである。
本来はリサイクルではなくリメイクであるのだが、浸透していないのでリサイクルにしているそうだ。
今後はリメイクを広める活動も視野に入れている。
沢山の地域の方々の寄付と、ボランティアでの店舗経営。大半が主婦の方だという。
一番、「もったいない」を肌で感じている人達だ。まだ使える品物も、いらなくなれば捨てられてしまう。
豊かさに甘えてしまっている生活の中で、不必要になったものを、まずは日本の社会の中で生かしていく。
そして自分たちの出した資源に責任を持つ。「もったいない」が世界に広がる前に、
もう一度日本国内で広める必要があるのだろう。
残念ながら店舗を見ることが出来なかったのだが、1000人以上の人達の手で支えられている。
必要なのは時間やお金ではなく、気持ちで一つで出来る社会貢献でもあり、最終的には国際貢献に繋がって行く。
つかわなくなったものをリユースするだけで、海外に行かなくても、誰かの手助けが出来る。
いまだに敷居の高さが感じられるボランティアも、だいぶ身近に感じることが出来る活動である。
神奈川県だけでなく、広い地域に広めてほしいいシステムである。


p.s お忙しい中、お話頂きました、事務局長 小川秀代さん、支援企画室 贄川恭子さん、ありがとうございました。

複合農業を実践しながら朝市を開き、地場の野菜づくりで地域経済の循環をめざしている東北タイの村の朝市委員会の人たちと一緒に。 フィリピン北ルソン地方ベンゲット州のPO「タロイノルテ青年団」のメンバーと一緒に。村の若者たちが手作りしている有機肥料貯蔵倉庫の資材費用をWE21が支援。
スタディツアーでWEのメンバーとの交流が実現しました。
フィリピン北ルソン地方ベンゲット州のPO「ウバパス」の集会所兼クリニック。複数のWE21地域NPOの協力支援によって建設が進められ、今年の1月に完成しました。村の人たちの自治及び母子保健・医療活動の拠点となっています。 フィリピンスタディツアーで、支援先の村に民泊したとき、子どもたちと日本の童謡を一緒にうたっているところ。子どもはすぐに覚えます!
WEショップ藤沢店 WEショップ藤沢店
WEショップで人気の「着物フェアー」の様子。日本の大切な文化「着物」の価値の再発見です。 地域の小学校に招かれ、私たちの生活の中の身近な食べ物などが外国の資源にたよってつくられていることなどを、わかりやすく説明しているところ。
資源の大切さを子どもたちと一緒に学んでいます。