一時期なにかとメディアを騒がせていた問題。今では、あまり多くの人が関心を寄せていないようだが大きな問題である。今回取材をさせて頂いた、シェアー=国際保険協力市民の会で伺った話は、自分の中では知っているつもりでいたが、初めて聞くことが多かった。

 HIV/AIDS。
 今、世界ではHIV感染者/AIDS患者の総数は4000万人以上。
中でもサハラ砂漠よりも南の南アフリカ地域では2540万人の感染者/患者がいるという。4人に1人の計算だ。感染者と患者を分けているのは、HIVはウィルスの名前であり、感染者となり、発症する病名がAIDSで患者となる。また、AIDSの発病を抑えるための薬や治療薬はとても高価な値段で、更には毎日飲み続けなければならないそうだ。例えば日本では、保険で買うことが出来るそうだが、一ヶ月15万円にもなる。豊かなはずの日本でも、飲み続けることは難しいだろう。ましてや途上国で生活している人には困難であろう。更に更に、完全なる治療薬ではなく、病気の進行を遅らせるための薬でしかないそうだ。聞けば聞くほど知らないことだらけ。まったくふがいない。

 だだ、日本国内でどれだけの人がHIV/AIDSの正確な知識を持っているのだろうか?
感染するのはどんなときか?発病まではどれぐらいの期間があるのか?
知らないことにより恐怖が大きくなり、感染者への偏見、差別が出てくることは十分考えられる。
実際に、世界中で多くの人が自分はHIV感染者であるとカミングアウトしている。
周りの理解もあり、社会の一員として普通の生活を送っている人も沢山いるという。
周りの人のHIV/AIDSへの理解も大きいが、何よりも感染者となった人の生きる勇気、強い意志によるところが大きいのだろう。それによって、一つの時間を共有でき、分かち合うことが出来る。まさに国際保険協力市民の会=シェアの名の通りに。
 先進国で唯一、感染者が増加している日本では、若者の性の乱れが問題視されているが、閉鎖的な性教育にも問題があるのだろう。国境を越えて入ってきてしまうHIV/AIDS。他人事ではいられない。
若い時代の恋愛は多く経験したほうがいいと思うが、自分を守るためにもコンドームの着用は必要不可欠である。そして、今も昔も変わりなく、相手は愛する人であることが理想だ。

P.S HIV/AIDSの話が中心となってしまったが、東ティモール、タイ、カンボジア、そして日本に住む外国人のために、保険や医療を中心とした国際協力を行っているのが、シェア=国際保険協力市民の会である。

                             (まさのりレポート)




今回お話を聞かせて下さった、
事務局長の山口誠史さん、事業担当の西山美希さん