日本国際ボランティアセンター(JVC)
名前からすると、ボランティアをする人の派遣業務を請け負っているように思えたが、実際は、世界9カ国、カンボジア、ベトナム、ラオス、タイ、南アフリカ、イラク、アフガニスタン、パレスチナ、北朝鮮へ支援を行っている団体である。1980年にタイの難民キャンプに駆けつけた日本の若者が集まって誕生した。
色々な団体の事務所を訪ねてみたが、各団体によって雰囲気が異なっている。
JVCのスタッフさんは、真剣にパソコンに向かい合っている人がいれば、
電話の対応に追われている人、書き損じ葉書の枚数を数えている人、奥では会議を行っている人と、とにかく急がしそうである。
元気があり、活気にあふれている。これだけでも、団体の持っている勢いが伝わってくる。
 各国の状況によっても支援のやり方は異なるが、JVCの活動理念は、(あげない、持ち込まない、押し付けない)の3つである。
支援先の地域にも、古くからの文化があり、生活習慣があり、守られてきたものがある。今の便利な日本の生活が、現地の人にとって望ましいものであるかは疑問符が付く。
あくまでも現地で暮らす人々が主役であるとして、お手伝いをしている。
この主役、いい言葉だと思う。芝居でもそうだが、主役を引き立てるためには強力な脇役が必要である。復興のための名脇役を担っているのだろう。
↓パレスチナ自治区・ガザ北部の幼稚園で。
 週6日、ビタミンや鉄分などのミネラルを強化した
 牛乳とビスケットを補助食として支援している。
 子どもたちは フレーバーがついた牛乳が大好きだ。
↑栄養改善活動の一環で補助食を支援している  
  幼稚園の子どもたちと先生とJVCスタッフの藤屋リカさん
↑パレスチナ事業担当の田村祐子さん(右)と広報の広瀬哲子さん(左)

↓ベツレヘムの難民キャンプの女性たちの刺繍製品

↓(パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地)
 ベツレヘムの難民キャンプで唯一のコミュニティセンター
 を通じて、子どもたちのためのダンスや音楽教室やレクリエ
 ーションなどを行っている。ここでは、10代〜20代の
 地域の若者がボランティアで活躍している。
 今回の取材では、広報の広瀬哲子さん、パレスチナ事業担当の田村裕子さんにお話を伺った。
今なお、パレスチナの問題は終わりが見えてない。
子供たちの栄養面、医療面での問題、心理的なトラウマが残ってしまったり、決められた地区以外、自由に行き来できないストレスや鬱憤、市民の抱える問題は山積みであるとゆう。
しかし驚いたことに、パレスチナには豊かな自然にあふれているそうだ。瓦礫の山ばかりが取り上げられるが、写真には美しい自然が写っていた。
パレスチナの問題を歴史の一つとしてではなく、もっと事実を知って欲しい、そしてそこに暮らしている人々がいるとゆうことを忘れないで欲しいと語ってくれた。
遠く離れた日本の、東京からでも出来ることの一つである。
↑パレスチナ自治区・ガザ北部の幼稚園で。
 週6日、ビタミンや鉄分などのミネラルを強化した牛乳とビスケットを
 補助食として支援している。
 子どもたちはフレーバーがついた牛乳が大好きだ。
↑パレスチナの伝統刺繍をモチーフにした小物を
 日本にも紹介しています。
 この活動は女性たちの収入向上につながっているとともに
 収益はキャンプのコミュニティセンターの
 子どもたちの為の活動に充てられます。