3月10日の毎日新聞の一面に掲載されていた記事。
 小泉首相が沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の名護市辺野古(へのこ)沖への移転計画について「進んでもない計画はやめろ」と指示をしたそうだ。地元メディアにしか大きく取り上げられていないが、昨年の4月から、沖縄県の辺野古に生息する美しい珊瑚と希少なジュゴンを守るため、米軍基地移設の反対運動が行われている。朝から夕方にかけて、住民と全国から集まった人達によって基地反対のの座り込みが続けられている。この問題を日本だけでなく世界の問題として配信し、世界の世論に訴えて行こうと、グリンピースの所有する船「虹の戦士」号が沖縄に来航した。アメリカやフランスの核実験の現場にまで行き、身をていして反対を訴えた船でもある。
 実際にまじかに船を見ることも、乗船することも出来た。正直な感想。なんて小さな船なんだ・・。船首から船尾まで55mの帆船。世界を回りながら、環境破壊問題に立ち向かい守ってきた船であるとの認識があったからこそ、イメージよりもとても小さく感じた。その日は天候が悪く、海も荒れていたが、真直ぐ歩けないほどの大きなゆれ。嵐になれば波もすぐに入ってきてしまうそうだし、端から端まで歩いても3分もかからないだろう。世界を股にかけ、環境を守るために乗り込むグリンピースのスタッフたち。まったく不安は感じないのだろうか?彼らの勇気、情熱、信念も感じたし、ただただ尊敬するばかりだ。
 小泉首相がどこまで事実を把握しているのか分からないが、「虹の戦士」号に足を踏み入れた僕としては、新聞記事にグリンピースの文字がないことに、複雑な思いを感じた。
 最後に、アメリカ先住民に古くから伝わる、こんな言い伝えがあるそうだ。

  鳥が落ち 魚が毒となり 鹿が倒れ 海が黒く染まるとき 
  世界のあらゆる人種が 「虹の戦士」となり
  皆を救うためにあらわれる。


                           (まさのりレポート)