財団法人オイスカ OISCA-International(OISCA)

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山中信さん(切手部担当職員)
 昔、森だった場所に気づいたら家が建っていたり、駐車場が出来ていたり、目に見えて木々は減っているのが分かる。すべてにおいて僕らの都合だ。日本だけではなく、地球上では、猛烈な勢いで森林が消滅している。中でも、熱帯雨林の破壊は激しく、それがもとで、大規模な土砂崩れや大干ばつを引き起こすなどの大きな被害が出ている。森林の消滅は、地球環境のバランスを崩し、さらに人間の住みにくい環境を作り出してしまうと予測されている。確かに一年、二年先の話ではないにしろ、大げさな話でもない。地球上に存在する日本に関係のない話でもない。しかし、経済が発展していくと森林が守られて行くと言う。例えば、火を熾す燃料が薪からガスに変わることによって、木材の需要が減ったり、便利な生活環境によって、山に行く必要がなくなったり、人間の生活が安定すれば、山の森林も安定するそうだ。ただ、違った環境汚染を引き起こしていることは確かだ。地域によっても違うだろうが、自然から離れて行く生活も、自然にやさしくない生活も、どちらも疑問が残る。
 今回取材をしたオイスカでは、「子供の森」計画といったものがある。世界の現地の子供たちを中心に、森作りの運動である。学校単位で実施をされているが、学校から地域社会全体に広げ、最終的には緑で一杯の地球にしたいといった思いがある。内容はとてもシンプルで、子供たちが苗木を一本一本植えていく。水牛やヤギに苗木が食べられないように柵を作ったり、草刈や水やりを自分たちの手で行って行く。木に名前をつけて育てて行く子もいるそうだ。10年スパンの長い時間を要する「子供の森」計画。91年に始まったばかりだが、今の子供たち、その子供たち、そのまた子供たち、そして未来の子供たちに繋がる大切な一歩だ。 1961年に設立されたNGO団体、オイスカは「大地と人のドラマ」を各国で作り出している。「子供の森」計画以外ににも農業を通じた支援活動を展開している。自然から学ぶこと。厳しさ、忍耐力、やすらぎ、やさしさ、調和、色々あるだろう。
 NGOの老舗、オイスカの「大地と人間のドラマ」のシナリオ作りにこれからも期待したい。

P.S 広報担当の菅文彦さんありがとうございました。(まさのりレポート)                           
稲作の研修風景(パプア・ニューギニア) 
        
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1991年に始まった「子供の森」計画は25の国・地域の約2800校で進められている
(写真:フィリピン) 
        
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バングラデシュにある農業研修センターの様子 
        
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毎年1000人以上が「オイスカ海外植林ボランティア」でアジアに出かけている(写真
:フィリピン)
        
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日本国内でも農業体験イベントが花盛
        
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