「途上国の子どもたちに焦点をあてた地域開発援助を行う国際NGO」
 一回お酒を飲みに行くと3000円〜6000円の支払い。そのお金で出来る事。
 世界の国々には、5歳にも満たない子供達が毎日3万人も亡くなっている地域がある。その子供達の笑顔を一回の飲み代で守る事が可能だ。フォスタープランでは、月3000円〜6000円で『フォスター・ペアレント』になれる。地域の子供達と手紙や写真のやりとりを通じて心の交流をする事が出来、自分の力が役に立っていることも実感出来るのである。 
 フォスタープランは、そういったフォスター・ペアレント達から受け取ったお金で、途上国で長い時間をかけ、開発支援をしている。自分達の文化を押し付ける事でなく「その国の問題はその国の人達で」という理念のもと、フォスター=「育てる、奨励する」という意味の通り、地域開発に取り組んでいる。           
 この素晴らしい組織力を持つフォスタープランは、1937年に、スペインの内戦で被害にあった子供達をイギリスのジャーナリスト達が保護をしたのが始まりで、日本では1983年に事務局が誕生。すでに21年の歴史がある。 
 現地に赴いて手伝いをする事は立派なボランティア。でも現地に行くことが出来なければ、何も出来ないのか?
 フォスタープランの久保田さんは笑顔で言った。
「日本の人達に向けて、今世界で必要とされていることを伝えていく事。これが今の私に出来る事。」

 ボランティアに対する意識のハードルが徐々に低くなって来た今、自分探しよりも、自分が出来る事探しを始めてみたいと感じた。